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谷です。
最初に立場をはっきりさせておく必要があります。
私はここの主宰者で、「これ」と決めた信念を持って運営しています。
とはいえ、その信念が絶対に間違っていないとは言い切れません。
ですから、Kein さんを含めみなさんのご意見が必要です。みなさんのご意見を聞き、みなさんで議論することで、運営方針を決めていきたいと考えています。
ですから、みなさんのご意見が必要不可欠です。
ただ議論の対象を「今回に限ったこと」にするのか、それとも「今後もありえる一般的なこと」にするのかによっては、議論する方向性も変わるでしょう。
荒唐無稽なことを話し合っても意味がないので、まずは今回のできごとを振り返り、その上で一般論に昇華していければ、と考えます。
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私はいつ、いかなるときも、感情をむき出しにした態度はよくない、と考えます。たとえ自分が罵られ、けちらされても。
相手が非常識な態度をとったからこちらも非常識な態度をとってもよい、ということはありません。それなら、本当に「同類」になってしまいます。
相手が非常識な態度をとったとしても、こちらは常識的な態度をとり続けるべきだと考えます。相手を非難中傷するときでさえ、言葉遣いに注意すべきだと考えているのです。
でないと本当に醜い、意味のない戦いになってしまいます。
その振り回したことばの刃は、関係のない(偶然この書き込みを見ただけの)人にさえ、悪影響をおよぼします。
ですから
>回答者は解決の道を探すことはあきらめて「ゴキブリ叩き」に専念しているわけです。
>つまり徹底的に相手をののしって叩き潰そうとしているだけです。
この考え方には反対です。「ののしって叩き潰す」という行為自身、えくせーる氏のとった行動となんら変わりはない、と思います。
こうなったら「どちが先か」という問題ではありません。
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とここで、一連の投稿をもう一度読み返してみました。
一部、私の思い込みもあったようで、素直に謝らなければならない部分があります。
私がここまで「喧嘩両成敗」の立場をとってきたのは、一部の回答者の書き込みに、えくせーる氏が放つものと同じ「ことばのトゲ」を感じたからです。
上にも書きましたが、トゲにトゲで対抗してしまえば、それはもう最初にトゲを出した人と同罪、とまではいかないにしても、まぁ似たようなものだと考えているからです。
しかし今回あらためて投稿を読み直してみると、そのようなトゲのある文章で対抗しておられる方はごくごく少数。圧倒的大多数の方は、それこそ紳士的な、説明的な態度で接しておられますね。その説明的な態度に説明で反論するならまだしも、一方的な「思い込み」で応対されているのでご立腹になっている。
結局私も「思い込んでいた」ことになります。
これは深く反省しなければなりません。
とはいうものの、私の考え方はそうそう間違っていない、という自信にもなりました。圧倒的大多数の方は、ちゃんと具体的・説明的に問題を解決しようと努力しておられるのですから。
もちろん、それで問題が解決できない場合もあります。
それは Kein さんや角田さんのおっしゃるとおり、
>つまりこの問題に対しての結論はと言うと、結局"新たなルール作り"をすること以外に
>ないと思われます。
ちゃんとルールを作る必要がある、ということですね。
これはまさに、インターネットの歴史そのものです。
インターネットが普及し始めた1980年頃は、悪意のある利用者はひとりもいませんでした。しかしさらに普及が進んでからは、悪意のある人、モラルやマナーの欠如した人がたくさん出てくるようになって「ルールつくり」をしなければならなくなったわけです。ここ質問箱も、ひとつのターニングポイントにきていると思います。
>>なにかこう、組織的なものを考えなければならない時期
>以前、マルチポストをめぐる議論をしたことがありましたよね ? そのときも掲示板
>の管理人相互で情報をやり取りしあうなど、皆でうまい解決策をと探しましたが、
>結局あなたのような少数の容認派の考えがその妨げになって、対処法の確立を見ない
>まま、立ち消えとなりましたよね ? 覚えておられますか ?
よく覚えています。しかしあれば立ち消えになりましたが、「容認派の考えが妨げになった」とは思っていません。議論が不十分だった、と認識しています。
例えばオープンソース派とそうでない派があります。オープンソース派は「ソースは公開すべきだ」と考えていますが、「ソースは著作物であり、公開すべきではない」という人と議論はしても、その考え方を強要することはできないはずです。
そこにはうまいすみわけ、それこそ「ルール」が必要です。
一方私が上で書いた「組織が必要だ」というのは、このVBA質問箱を運営する組織のことを意味しています。今は私ひとりで運営していますが、それも限界が来ています。その結果、みなさんに不愉快な思いをさせてしまうことも否めません。
せめて複数の人による運営体制が必要だ、と考えているのです。
最後に。
>多数の意見は、民主主義社会において「正しい意見」とされるのです。
そうなんです。おっしゃるとおりです。
だからこそ怖い、と考えています。
私が子供の頃、ナイフで鉛筆を削る授業がありました。
もっと前の世代は、実際に毎日ナイフで鉛筆を削っていました。
だから当然怪我もしたし、ナイフの怖さを知っています。
しかし今の大半の意見は「ナイフを子供に持たせたら危ない」なんですね。
だから子供にナイフを持たせない。当然、子供はナイフの怖さを知らないまま、大人になります。
今の「正しい意見」は「子供にナイフを持たせない」ということなのですが、それが「本当に正しいのか?」というと、正直疑問です。
ですから私は、私が正しいと思うことをやっていこうと考えています。
しかしそれでは独裁になってしまうから、みなさんとの議論が重要だと思っているのです。
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