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谷です。
>パトカーから逃れようとして事故、責任は警察?
この手の訴訟は多いですね。確かに容疑者自身が訴えるのは珍しいのですが、ただ「官憲は目的の達成(逮捕、罰金など)のために手段を選ばず、やりすぎることがある」と指摘されているのも確かです。そのために二重、三重の事件を起こしていることもまた事実です(冤罪、濡れ衣、不当逮捕など)。
訴えた側は、「警察が追いかけなければ息子は事故にあわなかった」と主張するだろうし、警察は「素直に捕まっていれば容疑者は事故にあわなかった」と主張します。「〜しなければよかったのに」とか「〜していればよかったのに」という主張は、いつも不毛ですよね。もしかしたら、「警察が追いかけていなければ、ヘルメットをしていなかった息子さんはもっと大きな事故にあって死んでいたかもしれない」という主張もありえるわけですから。
訴えた親御さんとしては、理屈ぬきで息子さんがかわいいでしょうから、どんな手を使ってでも「警察が悪い」という主張を繰り返すでしょう。「警察はやりすぎだ!」という主張で署名活動に走るかもしれません。
>私は逃げた奴が全面的に悪いと思っております。
>こんなの認めたら、逃げ得を認めたことになりますし。
重要なことは、この手の報道は必ずしも真実をすべて語っているとはいえない、ということです。書いてあることがウソだとはいいませんが、何パーセントかは「書かれていない真実」があるはずです。
たとえば、
パトカーは「止まりなさい!」と指示を出したのか?
追跡しているパトカーはバイクとどの程度の距離があったのか?
バイクが対向車線を走っている約 1Km の間(時速 60Km で走っていたとしても
約1分ある)、対向車とは1台もすれ違わなかったのか?
容疑者は、対向車線に侵入すると正面衝突を起こすであろうことを予見できな
かったのか?予見していたにもかかわらず、危険な対向車線に侵入したのは
なぜか?
などなど。
これらをすべて明らかにしない限りは、「こっちが悪い」と決めることはできないと思います。
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