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なんだか呼ばれたような気がしてやってきました、谷です。
>自分で会社起こして、金を稼ぐのも想像も出来ないぐらい大変でしょうが、
>ちょっとうらやましかったりする。
自分で会社を興す(おこす の字はこっちね)と、いい面と悪い面がありますよ。
いい面は、「自分がやりたい仕事だけができる」こと。
もちろん、本当にやりたい仕事をやるために、一時的にやりたくない仕事をやらなきゃならないってなこともありますけどね。でも、やりたいことが明確になっていれば、そこへの道筋だと思えばどんな苦しい仕事でも嫌じゃない。
事実、会社を興してから、ただの一度も「嫌な仕事」をやったことはありません。苦しい仕事や辛い仕事はたくさんありますけどね。徹夜続きなこともしばしば。でも、嫌な仕事はひとつもない。
悪い面、というか、大変なところは、仕事を自分で探さないといけないってところかな。
つまり、「あれやれ、これやれ、あれはだめ、これはだめ」って上司がいないってことは、開放感や自由以上に大変なことのほうが多いってことです。
上司に文句を言われ、上司の陰口をたたいているほうが、よっぽど楽です。でもこれは、上司に文句を言われ、上司の陰口をたたいていた頃には理解できなかったんだけどね。独立して初めてわかりました。ああ、あの頃のほうが「楽」だったんだ、ということがね。
ありとあらゆるすべての責任は、自分が背負うことになるんですからね。やりたいこと、やるべきこと、やらなければならないことのバランスを常に考えて、最適なタイミングで行動しなきゃなんない。それこそ、気を抜く暇なんてありません。これが「楽しい」と思えたら、本当の起業家なんでしょうねぇ。
お客様に怒られるのはとっても幸せなことです。なぜなら、怒るお客様は改善を期待してくださっているからです。怒らないお客様ってのは、こっちに愛想をつかしたお客様です。二度と仕事がもらえません。
ただ私の場合はお客様にとっても恵まれているので、ずいぶん助かっているところがあります。ああ、そうそう。客が業者を選ぶ権利があるように、業者にだって客を選ぶ権利があります。高飛車で言っているのではありません。「あなたの仕事は、私がやるよりもほかの人がやるほうが、お互いに利益になる」と合理的に論理的に考えて、お断りすることがあるんです。それも責任をもって、お断りする。その決断力も重要ですよね。
>で、何が自分で出来るかが問題。
「何ができるか」じゃぁ、起業したって3年もたないよ。
というのは、私の大先輩からのありがたいお言葉。
「何ができるか」を考えちゃいかんのだと。それを考えると、できることしかしなく(できなく)なるから。
考えるべきなのは、「何がしたいか」ということと「何が世の中に望まれているか」ということです。
言い換えれば、したいことと、世の中が望んでいることが一致すれば、それが「今自分にできなくたって」いいんです。できるようになればいいんだから。次に考えるのは、「どうやったらそれができるようになるか」です。
>谷さんも大変でしょうが、がんばってください。
ありがとうございます。Jaka さんもね。
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