|
谷です。
先週の土・日に、日本話しことば協会が主催する「講師養成講座」に参加してきました。
そもそもは、私自身が使っている日本語が本当に正しいのか(言葉は生きていますので、何が正しいことばなのか、というのは時代によって変わりますが)ということが知りたくて、昨年「話しことば検定」1級を受けたのが最初でした。
詳しくは http://www.hana-ken.com をごらんください。
おかげさまで合格いたしまして、その1級合格者を対象に、話しことば協会認定の講師を育成するための養成講座が先日行われたわけです。
「話しことば」は「書きことば」と違い、体系立てて学校で教えません。
最近、一部の学校が少しずつ始めているようですが。
誰でも話すことはできますし、意思の疎通はそれなりに行えるでしょう。
しかし学習していないから、適切な表現が使えるかどうか、とか、美しい日本語が使えるかどうか、というのは、本当に人それぞれになってしまいます。
だからこそ、美しい話しことばを学習するのは大切ですし、とても奥が深いのです。
例えば敬語。みなさんは、以下のことばの「尊敬語」がわかりますか?
食べる 着る 行く 言う 寝る 見る
「お食べになる」「お行きになる」や、「言われる」「寝られる」なども間違ってはいないのですが、ここに挙げたことばにはよりふさわしい尊敬語があります。
次の用法はすべて間違っています。正しくなおせますか?
「私がその本を読まさせていただきます。」
「(ご飯を)ご遠慮なさらずにいただいてください。」
「お客様がそのようにおっしゃった件、田中にお伝えしておきます。」
(田中さんは会社の同僚です)
「奥様はいつ亡くなったのですか?」
「何時ごろお戻りになられますか?」
日本語って、難しいけどおもしろいですね。
|
|